勇者レオン覚醒の章


王
「レオン!
また絵など描いているのか」
レオン
「父上!」
王
「お前もいずれ王族として民衆の上に立つ身
今後は絵を描くことを禁じる」
レオン
「そんな」
王
「剣技 兵法 魔術 学問
 やることは山ほどあるのだぞ」
「王族は支配層としてあらゆる面で民衆より優っておらねばならん」
「それが人の上に立つということだ」
レオン
「父上 わたしは戦いはあまり好みません」
「自然の絵などを描いて芸術の道に進みたいのです」
王
「ならん!お前はまだ子供の甘さが抜けていないようだな」
「明日からは指導役を増やすとしよう
朝から晩まで専門の先生にみてもらいなさい」
「絵を描くひまなどないほど帝王学に専念すればお前のあまさも消えるだろう」
「今からお前の指南役を手配してこよう」
レオン
「父上!お待ちください父上!」
王
「ふむ お前の剣技もさまになってきたようだな」
レオン
「父上 来られていたのですか」
王
「明日からお前の剣技はわたしがみよう」
レオン
「父上が?」
王
「獅子王流剣術の継承を行う」
レオン
「いよいよ獅子王流剣術を教えてもらえるのですね」
王
「獅子王流剣術は初代獅子王が創始した剣術」
「代々の獅子王に引き継がれる毎に洗練されてゆく
まさに王の剣術」
「獅子王流剣術を習得せねば獅子王を名乗ることはできん
なかでも奥義の習得には想像を絶する鍛錬が必要だ」
「明日から更に厳しい道になるが
王として国をまもり統治するためだ」
「しっかりとついてくるがいい」
レオン
「はい父上 よろしくお願いします」
王都兵
「王が敵の攻撃で負傷された 部隊はまもりを固めろ」
「王をおまもりするのだ」
レオン
「父上!しっかり しっかりしてください」
王
「レオン わたしはもうだめだ」
「すぐに敵の追撃がくる 残った兵を率いて撤退しろ」
レオン
「父上!」
「あまりにも敵の数が多かった
敵の罠か 今までこんな狡猾な手を魔物が使ってくることはなかった」
「まるでモンスター軍を操る軍師がついたような」
王
「レオン この首飾り 王族の秘宝をお前に託す」
「お前が8代目の獅子王を引き継ぐのだ」
レオン
「父上!しっかり!」
王
「お前の獅子王流はお前だけの奥義の習得で完成する」
「お前だけの八の奥義を完成させるのだ」
「そして次の代に引き継いでゆけ」
「お前には厳しくしすぎたかもしれんが
この戦乱の世界を生き抜くためには必要なことであった」
「獅子王流は必ずしも王族に引き継がなければいけないわけではない」
「自分が最も愛するもの
 愛を注げるものに引き継いでゆくのだ」
「愛していたぞ 我が息子レオンよ」
〜王都へ〜
レオン
「獅子王流を極めた父上が1対1で負けることはない
強敵との戦いで疲弊したところに敵の追撃」
「おれのサポートがしっかりしていれば父上が倒されることはなかった」
「おれは今日からあまさを捨てる」
「父上から引き継いだこの国と民を おれの手でまもるんだ」
「8代目獅子王として」
モンスター
「勇者だ 勇者を囲め」
「おれたちの方が数は多い
 囲んで一気に攻めかかるんだ」
レオン
「ザコなど何匹こようが同じ」
「獅子王流 二の奥義」
「獅子千刃」
〜倒されるモンスターたち〜
モンスター
「強い これが獅子王の勇者」
「本軍まで退却だ
 おれたちでは勇者は止められない」
レオン
「敵の本陣までもう少しだ
 一気に攻め込むぞ」
王都兵
「レオン様 緊急報告です」
レオン
「どうした」
王都兵
「王都が聖都軍から攻撃を受けております
 今すぐ王都までお戻りください」
レオン
「なんだと」
王都兵
「レオン様と主力の王都軍が遠征に出ているすきをつかれました
虚をつかれた王都は防戦一方で苦戦をしいられております」
レオン
「もう少しでモンスター軍の本拠地というところで」
「このタイミングで戦いを仕掛けてくるとは
聖都め悪魔に魂を売ったか」
「全軍撤退するぞ
 王都に戻れ 聖都の侵略を許すな」
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